今まで、花菖蒲は6月に咲いていました。しかし、今年の花菖蒲
は4月から咲き初め、5月の連休には見頃になります。
もともと、花菖蒲は、5月5日の端午の節句の花でしたが、明治
になり、新暦に変わり、1ヶ月ズレ、鯉幟と花菖蒲が一緒に見ら
れなくなってしまいました。
このズレを何とか合わせることは出来ないか?と、極早咲きの
花菖蒲の品種改良を始めて半世紀、ようやく完成、今年はご覧の
様に4月中旬から咲き揃い始め、今日は鯉幟と一緒に花菖蒲の花が
見られます。
加茂荘の門前に最初の花菖蒲が植えられたのは江戸時代であり、
昭和初期には60坪程度でしたが、その後、次第に上広げ、今のよう
に広くなりました。(圃場との合計で約10000㎡)
この、極早咲き花菖蒲群を品種改良により達成させたのは当園の園
長、一江豊一(とよかず)さんであり、彼は、アジサイの新品種群
の育種でも日本一で、現在日本中の花売店にカモブランドで並んで
いるアジサイの半分以上は彼の作出した最新品種群です。これらは、
温室内に展示中であり、併せてご覧頂ければ幸いです。
なお、展示温室内の樹上一面の花々、棚や床に展示中の鉢花の大部分
は、同様に一江さんの作出した新品種群です。
★花菖蒲園内には多くのコールダック、マガモが飼っております。彼ら
は花菖蒲園内に生える雑草や藻を食べ、害虫を捉え、非常に役にたちま
す。人に良く馴れており、手から餌を食べ、園内に卵を生みます。羽根
は切ってなく、よく飛べるが、園外に飛び去ることはありません。
来園のお客様も無料で餌やりをお楽しみ頂けます。