都 雅   みやび   MIYABI

肥後系   極濃いカトレア赤色の六英花。どちらかと言えば平咲きで、花の直径は普通は18cm程度だが、良く出来
ると25cmにせまる極大輪。草丈は極大輪のピンクとしては珍しく100cm以上と高くなる。この性質を利用して、丈夫で
繁殖が良く、しかも草丈の高い濃いピンクの花を作りたい場合には、有効な親になるのではと思っている。
本種は性質は丈夫とは言えないが、きわめて難物でもない。
1984〜85年、光田義男氏の作

光田氏の花の選抜方法は独特で、苗の段階で丈夫に元気良く育っている苗は全て処分して、弱そうな苗のみ残し
花を咲かせるのだという。何でまたと思うが、その方が良い花が取れるのだと話していたという。が、考えてみれば
花の芸が良く発達するほど性質は虚弱になるので、花を見る前からどんな花が咲くのかだいたい判る。栽培面積
の少ない場合の育種では有効な方法なのである。しかし、そうして作ると良い花は出来るが、栽培家泣かせの性質
の弱い品種ばかりになる。氏の晩年の花はそんな品種が多く、そういった品種を家宝のように秘蔵している栽培家
もいるが、時間の経過とともに、ある程度淘汰されるのは仕方ないかもしれないと思う。