創世紀   そうせいき   SHOSEIKI

肥後系   紫に白の糸覆輪の入る六英、花の直径は20cmほどの極大輪、草丈は80cm程度
紫に白の糸覆輪の入るグループの中では花形、花色とも特に優れた代表名花。
性質はやや弱く、繁殖も劣るが、そこも魅力である。

1997年 加茂花菖蒲園作。発表以来多くの方から要望のあった品種。紫に糸覆輪系では今のところ
一番の良花だが、後代も生まれてきている。性質は丈夫とは言えないが、紫に糸覆輪の系統の中では、
リゾクトニア病に比較的強い方。

97年に初花が咲いたが、その花が20cmを越す大輪で、花弁が大きくうねり、色も濃い紫紺色のすば
らしい花だったため、写真を撮って99年に発行された「NHK趣味の園芸シリーズ花菖蒲」に掲載した
ところ、大人気となった。初花は良く咲くものである。この写真の花を見た時も、初花の方がよかったと
思った。花菖蒲は実生初咲きの時は株にとても勢いがあり良い花が咲くが、本来あまり草勢のない個体
は、次年度からは初花に及ばない。しかし、芯も堂々として肥後系として十分な良い花形を持っている。

その後、株の方はその後増減を繰り返し、2000年のとき、わずか5株程度だったように記憶している。
今では増殖し、初期の頃より作りやすく株も増えてきた。