新袂鏡   しんたもとかがみ
SHIN TOMOTO KAGAMI

江戸系   早生   白地に弁のふちが薄い藤ピンクの覆輪ぼかしになる六英花。花径はおよそ13cm程度の中輪。

吉江清朗氏が1980年に作出した品種。はじめ「早生夕陽」と命名されたが、のちに改名された。「袂鏡」によく似た花で、早咲き。

こんにちの多くのピンクが伊勢系のピンクから来ているが、この花の淡い藤色を含んだピンクは、江戸系のみから来たピンクの色である。「夕 陽」、「袂 鏡」なども同じような花色を持っている。

ただ、残念なことに、こういう淡いピンクよりも、最近は光田氏が作出した濃桃赤色のような濃いピンクの方が一般受けするので、当園ではこの品種も保存程度に少量維持しているだけである。普及はしているので多くの花菖蒲園で見ることができると思う。