五月晴   さつきばれ   SATSUKI BARE

江戸系  白地に弁元薄紅のぼかしが入る平咲きの六英はな。花径は約16cm程度の中輪。
たいへんやさしい色彩で美しい花である。
草丈は高く100cm以上に伸びる。性質は丈夫で繁殖は普通。花弁の質が薄いので、開花時
に風雨や強い光に当たると、花弁が傷みやすい。

江戸花菖蒲の古花の一つで、古花の中では良く普及しているが、古文献には見られず、昭和
37年の「明治神宮御苑花菖蒲図譜」にはじめて登場する。花形からして古い時代の品種で
あることは判るが、いつ頃の作花か不明な品種である。